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「知っていると思いますが」をビジネスメールで上手く伝える表現。

ビジネスメールを送るときに「知っていると思いますが、~」と伝えたいときって、割と頻繁にあります。

ただ、なかなか気の利いた表現が見つからなくて苦労していました。

特に、過去に自分が伝えたことをもう一度伝えるときに使えるいい感じの表現がずっと欲しいと思っていました。

そして、ようやく「知っていると思いますが」の気の利いた表現を見つけました。

「ご存知だとは思いますが、~」は上から目線

まずありがちな間違いから。

知っているの尊敬語が「ご存知」ということで、「ご存知だとは思いますが、~」「ご存知かもしれませんが、~」という表現を使う方がいますが、好ましくありません。

なぜなら、「当然、知ってますよね?」というニュアンスが含まれているからです。

特に、過去に自分が伝えたことをもう一度伝えるときに、「ご存知だとは思いますが、~」とメールに書くと「前に言いましたよね。」という意味合いが含まれるので注意が必要です。

「お聞き及びのとおり」は使えるシーンが限定される

「お聞き及び」というのは、相手がすでに聞いて知っている状況を意味していて、使える表現だと思います。

  • お聞き及びのとおり、弊社のシステムに障害が発生しております。
  • すでにお聞き及びのこととは存じますが、4月1日付で営業第一部に異動する運びとなりました。

この表現、公式アナウンスがあったことについて触れるときに使えます。

しかし、過去に自分が伝えたことをもう一度伝えるときには使えないのがこの表現の弱点です。

利用できるシーンが限定されるのです。

「如才なきことながら」が使いやすい

私がおすすめするのは、「如才なきことながら」という表現。

「じょさいなきことながら」と読みます。

これがいちばん気の利いたビジネス表現だと思います。

「既に十分ご承知とは思いますが」という意味です。

本来は霞が関の官僚用語で少し固いのですが、とても便利な表現で愛用しています。

目上の人にお願いをする、注意喚起をするときには、とても便利な表現です。

さすが超高学歴集団、気の利いた表現を考えたものだと思いました。

この表現が素晴らしいのは、過去に自分が伝えたことをもう一度伝えるときに使えるところ。

  • 如才なきことながら、この件についてはご内密にお願いいたします。
  • 如才なきことながら、システム利用申請書の締め切りは10月30日となります。

私が良く使うのは、提出物の締め切りを再アナウンスするときです。

ちょっと固めの表現ですが、目上の人を含む一斉メールなどでも愛用しています。