仕事

採用担当者が教えるおすすめ転職エージェントと選び方。

私はこれまで上場企業3社の人事部で採用担当を経験してきました。

その間、35社以上の転職エージェントに求人を出してきました。

色々なサイトでおすすめの転職エージェントの紹介がされていますが、採用担当者の目線で転職エージェントの評価をしているサイトは少ないので、「この転職エージェントを使うと成功確率が高まるだろうな。」というエージェントを選びました。

採用する側になってみて、頼りになる転職エージェントと(残念ながら)あまり頼りにならない転職エージェントというのは、確かに存在します。

この記事に載せている転職エージェントは、採用担当者から見ても信頼できる転職エージェントです。

絶対に外せない転職エージェントはこの2つ

採用担当者としての目線で言うと、絶対に外せない転職エージェントは次の2つです。

絶対に登録しておくべき2社
  • リクルートエージェント
  • doda(デューダ)

上記2社は企業から集まる情報量と求人件数が圧倒的に多いです。

なぜなら、企業の採用担当としては「業界の2強に求人を出して、どっちが良い候補者を紹介してくれるか競わせよう。」と考えるからです。

「2社以上に発注して競わせる。」という仕事の基本は、採用業務にも当てはまります。
中途採用の場合には、リクルートエージェントとdodaの2社に打診をすることがほとんどです。

あなたの年齢や志望業界や職種、希望年収にかかわらず、このリクルートエージェントとdodaへの登録はマストです。

まずリクルートエージェントとdodaに登録してアドバイザーと会い、市場感(自分の市場価値、どの業界の採用意欲が旺盛なのか、自分のスキルがマッチする求人の傾向など)をつかむところが転職活動の第一歩です。

リクルートエージェント
転職エージェントの最大手。
「リクルート」ブランドというのは確かに存在し、企業から集まる情報量が圧倒的に多いです。
対応エリアは全国ですので、特定のエリアだけが強いということもありません。
転職活動には欠かせないエージェントです。
オススメ度
求人の多さ
対応エリア 全国
得意な分野 あらゆる面で最強

詳細ページ公式ページ

ドラゴ
ドラゴ
採用担当者としても「まずはリクルートエージェントに求人の連絡をしよう。」というファーストチョイス的な存在です。そもそも社名が「リクルート」ですからね。ここは外せないです。

リクルートエージェントの強みはたくさんありますが、以下の3つが代表的なポイントです。

リクルートエージェントの強み

  • 「リクルート」ブランドからくる求人数の多さ
  • 企業担当者もアドバイザーも優秀! ※個人的にはここがいちばん好き。
  • 蓄積された情報量(企業側の情報も、転職者側も。)

いわゆる圧倒的な当事者意識というリクルート社員のDNAというのは確かに存在します。

求職者のことを「自分ごと」としてとらえ、年収だけではないトータルのキャリアを考えた案件提案をすべきというのがリクルート。

実際に私も(採用担当者としてではなく転職者として)リクルートエージェントにお世話になりましたが、アドバイザーと面談した時のアドバイスも非常に的確で、その後、内定までつないでいただくことができました。

リクルートエージェント

 

doda(デューダ)
転職エージェントの二番手。
求人量、アドバイザーの提案力、サポートの質といった転職活動に大事なポイントがバランスよく備わっているエージェント。
おそらく、業界一番手のリクルートエージェントを意識してサービスを高めていると思われます。
オススメ度
求人の多さ
対応エリア 全国
得意な分野 業界や職種、年代を問わずに案件を揃えています。

詳細ページ公式サイト

ドラゴ
ドラゴ
転職エージェントとしてリクルートと双璧をなすのがdodaです。「リクルートとdodaの2つに求人の連絡をしよう。

「はたらいて、笑おう。」という強烈なキャッチコピーを生み出したパーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する転職エージェントです。

正直、リクルートエージェントとの大きな違いはないと思いますが、「仕事が好き、顧客のために手を尽くす、仕事は楽しむ」といったスタンスのアドバイザーが多く、相性の問題かなと思います。

まずはリクルートエージェントとdodaの2つに登録するのがおすすめです。

転職サイトはdoda

その他のおすすめエージェント

続いて、その他のおすすめエージェントです。

  • 強みとなる特徴があるエージェント(中小企業にも強い、若手に強い)
  • 特化型エージェント(業界特化、女性特化など)

といった特徴のあるエージェントがあります。

あなたの属性に合った転職エージェントがあれば、まずは登録してアドバイザーと面談をしてみましょう。

相性が合えば、強力なパートナーになってくれます。

強みとなる特徴がある転職エージェント

総合型転職エージェントではありますが、特定の分野に強みがある転職エージェントです。

リクルートエージェントやdoda(デューダ)ほどの規模はありませんが、自分の属性や志向にマッチするエージェントがあれば活用していきたいところです。

パソナキャリア
転職エージェントの三番手。
求人数はリクルートエージェントとdodaに比べて見劣りするものの、中小企業に強い。
また、担当者のレスポンスが速く、履歴書の添削などは丁寧にやってくれる、転職者にフレンドリーなエージェント。
オススメ度
求人の多さ
対応エリア 全国だが都市部に強い
得意な分野 中小企業に強い。

詳細ページ公式ページ

ドラゴ
ドラゴ
元々は派遣社員募集に強みがあるからか、大企業だけでなく中小企業にも強い転職エージェントです。

パソナは他社の転職エージェントに比べると、柔和で優しいアドバイザーの方が多く、「顧客のために、転職者のために。」と動く方が多いように感じます。

あと、服装を含めた見た目、ルックスにも気を使っている社員が多い印象です。(意外と重要)

他の大手と比べるとアドバイザーの業務が細分化されておらず、担当者の力量に左右されることが多い点は良し悪しですが、担当者との相性がハマれば転職活動の心強いサポート役になるでしょう。

マイナビエージェント
新卒の就活では欠かせないマイナビの転職エージェント版。第二新卒や若手(20代)の転職情報を豊富に持っています。
また、優良な老舗の中小企業やベンチャーの求人も多いです。
オススメ度
求人の多さ
対応エリア 全国
得意な分野 第二新卒、若手の転職

詳細ページ公式ページ

ドラゴ
ドラゴ
元々はマイナビ転職という転職サイトが強い会社です。転職サイトで培った企業とのコネクションを使って豊富な求人を集めています。

実際にマイナビエージェントを使ってみた印象は、次のとおりです。

  • 第二新卒20代の転職に強い
  • 大手企業も強いが、意外と有望なベンチャー企業の求人も多い

新卒の就活の時にマイナビを使っていた方が「転職もマイナビで。」とマイナビエージェント使うことが多いことからも、第二新卒や20代の転職に強いエージェントです。

type転職エージェント
創業者はリクルート出身者。
営業、IT、女性に強い転職エージェントです。
知名度はそれほど高くないものの、老舗の転職エージェントで、その長い歴史から企業と強いパイプを持っています。
オススメ度
求人の多さ
対応エリア 主に首都圏
得意な分野 営業、IT、女性

詳細ページ公式ページ

ドラゴ
ドラゴ
元々は「type」というハイクラスビジネスマンに向けた雑誌を20年以上に渡って発行している会社なので、さまざまな業界のビジネスキーパーソンとのネットワークに強みを持っています

得意な領域は、営業、IT、女性
アドバイザーもこの領域に当てはまる候補者には特に気合いを入れて対応してくれます。
また、基本的に明るく前向きなテンションのアドバイザーが多く、リクルートをより前のめりにした印象です。

転職者の71%が年収アップをしているように、年収交渉にも定評があります。

ただ、首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)の求人に強いですが、それ以外の地方の求人は少し弱いように感じます。

業界/業種特化型・女性特化型のエージェント

転職エージェントの中には、特定の業界や業種に特化していたり、女性に特化したエージェントがあります。

これらの領域に当てはまるのであれば、総合型エージェントと組み合わせて利用するのがおすすめです。

ドラゴ
ドラゴ
特化型エージェントは、マッチすれば転職の良きパートナーになりますが、市場感(あなたの市場価値、転職マーケットの状況など)を知るためにも、総合型エージェントへの登録もしておくべきです。

転職サイトにも登録すべき?

「転職エージェントだけでなく、転職サイトも使った方が良いですか?」と聞かれることがあります。

転職エージェントと転職サイトの違いが分からない方のために簡単に解説します。

転職エージェントとは、対人型のサービスです。
まずは転職エージェント会社へ出向き、キャリアアドバイザーなどと呼ばれる担当者と個別に面談を行います。そこで伝えた自身の経歴や希望をもとに、転職エージェントから求人が紹介されます。
採用が決まれば、採用した企業から転職エージェントに報酬(通常は年収の30%)が支払われます。

転職サイトとは、WEBサイトを通じた求人媒体です。
求職者は、数多くの求人情報から条件を設定して案件を検索し、気になる案件があれば自分で応募します。
企業側は、採用が決まるかどうかは関係なく、転職サイトに掲載料を払っていることがほとんどです。

多くのサイトでは、「併用しましょう!」と書かれていますが、私は、あなたの転職意欲が高い(1年以内の転職をかなり現実的に考えている)のであれば、転職エージェントだけでよいと思います。

なぜなら、求人の情報量が転職エージェント>転職サイトだからです。
転職活動において情報量は武器。

ドラゴ
ドラゴ
採用担当者としては、広く求人をかけたいときには転職サイトに掲載料を支払って掲載しつつ、転職エージェントにも求人を出す、ダブルアプローチ作戦を取ります。
逆に、絶対にお金のかかる転職サイトにだけ情報を出して、転職エージェントでは募集しないということはほぼありません。

逆に、まだ転職するかどうか決め切れていない場合には、転職サイトに登録して公開されている求人募集を見つつ、転職への意欲が強くなったら転職エージェントに登録するのが良いと思います。

いくつの転職エージェントに登録すればよいのか?

「転職エージェント、いくつ登録すればよいですか?」という質問をいただくことがあります。

結論としては、4社が良いバランスだと思います。

  • リクルートエージェントとdodaの2社
  • 業界や業種、自分の属性に合った転職エージェント2社

上記の4社に登録すれば、転職活動における情報の取りこぼしはありません。

逆に、5社以上の転職エージェントに登録すると、転職エージェントからのメールや電話の連絡に対応しきれなくなると思います。

転職エージェントに登録して面談をすると、次々と案件がメールで送られてきます。
また、電話がかかってきて意向確認されることも多くあります。
最初のうちは頑張って対応していても、自分が処理できる限界を超えると、返信できなくなります。
そうなると、数多くの求職者を顧客に抱えている転職エージェントは、あなたの優先順位を下げます。
(転職エージェントは転職を決めて求人を出した企業からお金をもらうというビジネスをしているので、当然のことです。)

その結果、あなたに良い求人案件が回ってこないという最悪の事態になります。

実際に自分が転職活動をした経験でも、転職経験者と話をしてみても、4社に登録して相性の良い1~2社との付き合いが深くなり、そこから転職が決まるパターンが多いです。

この記事を参考にして、自分の属性に合う転職エージェントに登録して、転職が成功することを祈っています。