「VDSLのマンションに住んでるのですが、NURO光を導入できますか?」
という質問を問い合わせ欄からいただきました。
住んでいる地域や建物の構造などの条件はありますが、VDSL方式のマンションにNURO光を導入することは可能です。
- VDSL方式のマンションで導入できるNURO光の種類
- NURO光が導入できるVDSLマンションの条件
- VDSL方式のマンションにNURO 光を導入する手順
- VDSLマンションにNURO光を導入するときの4つの注意点
この記事を読めば、VDSL方式のマンションでNURO光を申し込む手順や注意点がぜんぶ分かるようになるように書いています。
VDSLのマンションに導入するのは「普通のNURO光」
VDSL方式のマンションであっても、NURO光の利用は可能です。
ただし、NURO光にも2種類あるので注意が必要です。
NURO光には、建物全体にNURO光の設備を導入する「NURO光 forマンション」と、各部屋に光ケーブルを引き込む「(普通の)NURO光」があります。
VDSL方式のマンションでは「(普通の)NURO光」で申し込むことになります。(上記の図の右側です。)
NURO光を自分の部屋に引き込めば、1本の光回線を最後まで独占して利用できるためマンション内の混雑による遅延なども起こらず、より快適にインターネットが利用できます。
VDSL方式だと最大100Mbpsですが、NURO光にすれば最大2Gbps。
その差は20倍です。
もちろん理論速度なので、実際は違いますが、かなり速くなることが期待できます。
これで月額4,743円(税抜)なのはお値打ちです。
NURO光が導入できるVDSLマンションの条件
VDSL方式のマンションにNURO光を導入するには、次の3つの条件を満たしている必要があります。
- NURO光の提供エリアであること。
- マンションの配管にNURO光の光ケーブルを通す余裕があること
- (賃貸の場合)大家さんの許可をもらえること。
一つずつ説明していきます。
①NURO光の提供エリアであること。
最初の条件が、NURO光の提供エリアであること。
NURO光は全国展開されておらず、限定されています。
【NURO光提供エリア】
- 北海道
- 関東(東京、神奈川、埼玉、千葉、群馬、栃木、茨城)
- 東海(愛知、静岡、岐阜、三重)
- 関西(大阪、京都、兵庫、滋賀、奈良)
- 九州(福岡、佐賀)
これ以外のエリアでNURO光は提供されていません。
基本的に上記のエリアであればNURO光を導入できますが、心配であればこちらのサイトからエリアチェックをしてください。
詳しい確認方法は下記の記事を参考にしてください。
②マンションの配管にNURO光の光ケーブルを通す余裕がある
VDSL方式のマンションでもNURO光なら高速回線が利用できるのは、「独自の光ケーブルを自分の部屋まで引き込む」からです。
したがって、メタルケーブルが通っているマンション内の配管に、光ケーブルを通す余裕がないと、NURO光を開通させることはできません。
下図はNURO光の回線工事の概要図です。
「②棟内の配管を利用し、各戸まで光ケーブルを引き込む」という工程で光ケーブルを自分の部屋まで敷設します。
多くの場合、配管にまったく余裕がないということはなく、光ケーブルを通すくらいのスペースは残っているはずです。
ただ、このマンション内の配管にNURO光の光ケーブルを通す余裕があるかどうかは、工事をしてみないと分かりません。
NURO光に申し込み、工事の当日に作業員に確認してもらうしかありません。
もし配管に余裕がないなどの理由で工事がキャンセルになった場合でも、キャンセル料が発生することはないので安心してください。
③(賃貸の場合)大家さんの許可をもらえること。
賃貸マンションの場合、NURO光の工事を行うことについて大家さんの許可が必要です。
VDSL方式のマンションであれば、マンション内に配管を利用して光ケーブルを引き込むため、建物に傷をつけることはありません。
したがって、大家さんの許可はもらいやすいと思います。
こちらの資料を参考に大家さんに説明すれば、OKがもらいやすくなります。
VDSL方式のマンションにNURO 光を導入する手順
VDSL方式のマンションにNURO光を開通させるまでの手順は次の7ステップです。
ちなみに、VDSL方式で光回線を使っている状態で、これからNURO光を通す場合の手順になっています。
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STEP1NURO光に申し込む→1回目の回線工事の日程を決めるいま使っている光回線の解約の前にNURO光に申し込む。
WEB申込なら、申込手続の中で1回目の回線工事(宅内工事)の日程が調整できる。 -
STEP2NURO光の1回目の回線工事(宅内工事)を実施NURO光のケーブルを引き込むための室内設備を作る工事。立ち会い要。
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STEP3NURO光の2回目の回線工事(屋外工事)の日程を調整するSo-net側で2回目の回線工事(屋外工事)の準備ができたら連絡があるので、工事の日程を調整する。
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STEP4NURO光の2回目の回線工事を実施(利用開始)NURO光専用の光ケーブルを自宅に引き込む工事。立ち会い要。
これでNURO光が使えるようになる。 -
STEP5いま使っている光回線を解約する今使っている光回線のサービスセンターに電話して解約。端末を返却する。
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STEP6スマホのセット割を申請するスマホがソフトバンクなら、セット割引を申請する。
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STEP7NURO光のキャッシュバック申請45,000円のキャッシュバックをもらうために手続をする。
7ステップと聞くと「大変だ…」と感じるかもしれませんが、一つひとつのステップはカンタンなので、この記事のとおりに手続きを進めれば大丈夫です。
ステップ1:NURO光に申し込む→回線工事(1回目)の日程を決める。
いま使っている光回線からNURO光に乗り換える場合、まずはNURO光に申し込むことからスタートです。
いま使っている光回線を先に解約しないように注意してください。
仮にNURO光が開通できない場合、いま使っている光回線を先に解約していると自宅にインターネット回線がなくなってしまうからです。
NURO光はVDSL方式の光回線とは異なる独自回線サービスです。
NURO光専用の光ケーブルを自宅に引き込むため、いま使っている光回線の光ケーブルを残したままNURO光の開通工事を実施できます。
では、さっそく申込手続を進めていきましょう。
NURO光に申し込む
NURO光の申込は、家電量販店などではなく次のネット窓口から申し込みをしましょう。
NURO光には複数のキャンペーンがあり「どれがおトクなのか?」が分かりづらいのですが、上記の特設ページから申し込むのがいちばんおトクです。
45,000円のキャッシュバックをもらうことで、いま使っている光回線の違約金などを取り返し、実質的に無料で乗り換えることができます。
NURO光の申込手続は、画面の案内基本的に申込画面に必要事項を記入してだけなので難しくはありません。
ただし、一点だけ注意事項があります。
ソフトバンクのスマホを持っているなら、NURO光 でんわというオプションサービスを申し込んでおいてください。
ソフトバンクのスマホを持っているなら、オプションの中でNURO光 でんわだけ申し込んでおきましょう。
そうすることで、ソフトバンクのスマホが1台当たり月額1,000円の割引を受けられます。(ワイモバイルは対象外)
NURO光 でんわは月額500円の固定電話サービスですが、このオプションに申し込めばソフトバンクのスマホとのセット割引が適用され、トータルの通信費を落とすことができます。
固定電話を使わなくても、このオプションに申し込んでおくことがポイントです。
申込手続が終わったら、そのまま1回目の回線工事の日程を調整します。
1回目の回線工事の日程を決める
公式特設サイトから申し込みをした場合に限り、申込手続からそのまま1回目の回線工事(宅内工事)の日程を調整できる画面に移ります。
NURO光の回線工事は立ち合いが必須です。
(申込者本人の立ち合いができない場合は、家族や友人でも大丈夫です。)
1回目の回線工事(宅内工事)の予約は、申し込みの5日後から約2ヶ月先まで可能です。
画面から日程を選択するだけなので操作に迷うことはないと思いますが、どんな画面か心配な方は次の開閉パネルを開いて確認してみてください。
こちらからNURO光の申込手続きが終わると、そのまま1回目の回線工事(宅内工事)の日程調整ができる画面に進めます。
空いている枠を選択するだけで日程調整ができるので楽です。
〇が工事枠に余裕あり、△が残りわずか、数字になっている枠は工事枠が10以下のところ、✕は埋まっている枠。
より詳しくNURO光の回線工事をスムーズに行いたい場合は、こちらの記事を参考にしてください。
ステップ2:1回目の回線工事(宅内工事)を実施
NURO光は他の光回線と異なり、2回の回線工事が必要です。
1回目の回線工事は宅内工事といい、宅内にNURO光のケーブルを引き込む室内設備を作ります。
宅内工事の前日くらいに作業担当者から最終確認の連絡があり、立ち合いができるかの最終確認があります。
念のため、作業担当者からの電話の際に、「VDSL方式のマンションです。現在は他の光回線を利用している状態です。」と伝えておくと安心です。
当日の作業時間は1時間くらいです。(自宅の環境によって異なるので目安と考えてください。)
次のように、ビッグローブ光とは別の、NURO光専用の光コンセントが設置されることになります。
そして、その光コンセントとONU(NURO光を使うための端末)を光コードを使って接続すれば1回目の回線工事(宅内工事)は完了です。
あとは、2回目の回線工事(屋外工事)の日程調整の連絡を待ちます。
ステップ3:2回目の回線工事(屋外工事)の日程を調整する
1回目の回線工事(宅内工事)の数日後に、NURO光を提供しているプロバイダ(So-net)から連絡があり、2回目の回線工事(屋外工事)の日程調整することとなります。
昔、私がNURO光に申し込んだときには電話で連絡がありましたが、今はスマホのショートメッセージで連絡があります。
2回目の工事(屋外工事)も立ち会いが必要です。(家族、友人でも可)
1回目の工事から2回目の工事までの期間は目安として10日前後というのが公式アナウンスですが、工事業者の混み具合でもっと遅くなることもあるので、気長に待ちましょう。
ステップ4:NURO光の2回目の回線工事を実施
いよいよNURO光の2回目の回線工事です。
2回目の回線工事は屋外工事といい、電柱からNURO光のケーブルを家まで引き込む作業をSo-netから委託されたNTTの作業員が行います。
工事内容は、家の構造や電柱までの距離によってまったく異なります。
光回線の配管がすでにあるマンションであれば、そこまで大掛かりな工事にはなりませんが、一戸建てだと大掛かりな工事になることもあります。
https://twitter.com/wanna_be_Bugha/status/1250251188374626304?s=20
この2回目の回線工事(屋外工事)が終われば、NURO光が開通します。
ついに爆速回線が手に入ります。
ステップ5:いま使っている光回線を解約する
NURO光が開通したら、いま使っている光回線に解約の連絡を入れます。
ちなみに、ほとんどの光回線はネットで解約手続できません。電話で連絡する会社がほとんどです。
ちなみに、光回線に解約の連絡を入れると、違約金がかかると案内される場合があります。
「なんで解約すると違約金がかかるの?」と疑問に思うところですが、ほとんどの光回線は2年または3年縛りの自動更新契約なので、契約期間の途中に解約すると、違約金が発生します。
光回線の会社やプランによって異なりますが、違約金はだいたい10,000円くらいのことが多いです。
ステップ7でNURO光のキャッシュバックが45,000円手に入るので、それでカバーしましょう。
ほとんどの光回線は2年または3年縛りの自動更新契約です。
この契約では、2年に1回の契約満了月で解約しないと違約金が発生します。
契約満了月とは、2年契約であれば、契約成立日を1ヵ月目とし、24ヵ月目です。
2年に1ヶ月しかない契約満了月にタイミングよく解約しないと契約解除料が発生するので、「光回線を解約すると違約金が発生する」と思っておいた方がよいです。
ステップ6:スマホのセット割を申請する
NURO光が開通したら、ソフトバンクのスマホとのセット割引であるおうち割の申請をしましょう。
ここで、ステップ1で申し込んだNURO光 でんわが効いてきます。
おうち割を適用するには、NURO光 でんわの申し込みが条件になるからです。
NURO 光が開通してからおうち割 光セット確認書をこちらからダウンロード、プリントアウトし、必要事項を記入して郵送します。
その後、最寄りのソフトバンクショップに行っておうち割を申し込めば、手続きは完了です。
確認書の郵送やソフトバンクショップでの手続きが必要で、少しめんどくさいですが、一度手続きをしてしまえばずっと割引が続くので、必ず申請するようにしましょう。
ステップ7:NURO光のキャッシュバック申請
最後に、So-netにキャッシュバックの申請手続きをします。
キャッシュバックの申請が可能になるのは、開通月+4か月後旬中です。
So-netのメールアドレスにキャッシュバックの受取手続きの案内メールが届きます。
普段は、So-netのメールなんてチェックしない人がほとんどだと思いますので、手帳などにスケジュール登録しておきましょう。
キャッシュバックの受け取りには、ソネット de 受取サービスというWEBシステムを使います。
この45,000円のキャッシュバックを受け取ることで、いま使っている光回線の違約金が取り返せることになるので、忘れずにキャッシュバックの申請手続を行いましょう。
NURO光の申し込みで45,000円のキャッシュバックがもらえるのは、下記の特設ページから申し込んだ場合だけです。
月額料金の割引など行う別のキャンペーンもありますが、トータルで支払う金額は45,000円キャッシュバックがいちばん少なくなります。
VDSLマンションにNURO光を導入するときの4つの注意点
VDSL方式のマンションにNURO光を導入する際には、次の4つの点に注意してください。
- 30ヶ月(2年半)の継続理由が回線工事費が無料になる条件。
- NURO光が開通してからいま使っている光回線を解約する。
- NURO光の端末はWi-Fi機能が標準装備されている
- 賃貸であれば、退去時に原状回復を求められる可能性がある。
①30ヶ月(2年半)の継続理由が工事費無料の条件。
NURO光の回線工事費は40,000円です。
ただ、こちらの公式特設サイトから申し込めば、30ヶ月(2年半)の継続利用を条件に無料になります。
厳密には、40,000円の回線工事費が30ヶ月の分割払いになっていて、毎月、分割払いの工事費の金額が割引になります。
もし、30ヶ月に満たない期間でNURO光を解約すると、残りの期間分の工事費が一括で請求されます。
NURO光は、2年半は使うつもりで申し込みましょう。
②NURO光が開通してからいま使っている光回線を解約する。
NURO光の開通までが長丁場になることとも関係しますが、NURO光が開通してからいま使っている光回線を解約しましょう。
もし何らかの事情でNURO光が開通できない場合、先にいま使っている光回線を解約してしまうと自宅にインターネット回線がなくなってしまいます。
NURO光はVDSL方式の光回線とは異なる独自回線サービスです。
NURO光専用の光ケーブルを自宅に引き込むため、いま使っている光回線の光ケーブルを残したままNURO光の開通工事を実施できます。
③NURO光の端末はWi-Fi機能が標準装備されている
ほとんどの光回線ではWi-Fiを利用するのに有料オプションに申し込む必要がありますが、NURO光の通信端末にはWi-Fi機能(無線LANルーター機能)が標準で付いています。
(つまり、追加でお金を払う必要がないということです。)
無線LANルーターを別に自分で購入しないように注意してください。
NURO光は、次の5種類のONU(光回線終端装置)のどれかが無料レンタルで送られてきます。
コード | ①ZXHN F660T | ②HG8045j | ③HG8045D | ④ZXHN F660A | ⑤HG8045Q |
---|---|---|---|---|---|
写真 | |||||
Wi-Fi機能 (無線LAN) |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
通信規格 | 11 a/b/g/n | 11 a/b/g/n | 11 a/b/g/n | 11 a/b/g/n/ac | 11 a/b/g/n/ac |
Wi-Fi最大速度 | 450Mbps | 450Mbps | 450Mbps | 1,300Mbps | 1,300Mbps |
5種類のONU(光回線終端装置)のすべてに、無線LAN機能があらかじめ内蔵されています。
④賃貸だと、退去時に原状回復を求められる可能性がある。
VDSL方式のマンションは、MDF室(建物に入ってくる電話回線をいったん全部引き受けて、改めて分配する設備が置いてある部屋)から各部屋まではメタルケーブルでつながっています。
そのメタルケーブルが通っている配管に、NURO光の光ケーブルを通すことになりますが、退去時には現状回復するように大家さんから求められる場合があります。
その場合、NURO光に原状回復工事費として10,000円を支払う必要があります。
もちろん、そのまま光ケーブルを残したままでも、建物自体の価値は落ちないですし、むしろ後に入居する人のためにもなり、価値が上がるともいえるので、大家さんと事前に相談しておく方がよいでしょう。
まとめ:VDSLのマンションに
これでVDSL方式のマンションにNURO光を導入する手順はカンペキです。
VDSL方式のマンションは建物内部の配線にメタルケーブルが使われているため、最大でも100Mbpsしか出ません。
申し込みから開通まで1~2ヶ月かかるのがデメリットですが、NURO光であれば2Gbpsと速度に関するストレスはまったく無くなります。
ちなみに、いまなら45,000円のキャッシュバックがもらえますが、以前は40,000円でした。
いつ元の金額に戻るか分からないので、NURO光にするなら早めに申し込みましょう!