賃貸マンションでNURO光を導入する場合、大家さんまたは管理会社の許可をもらうというハードルがあります。
大家さんに許可をもらうときには、工事内容をきちんと伝え、理解してもらうことが重要です。
回線工事が終わった後に「こんな工事だとは思っていなかった!」と大家さんに言われてトラブルになることは避けなければなりません。
この記事では、賃貸マンションの大家さんや管理会社からNURO光の工事の許可をもらうための5つのポイントをお伝えします。
- 建物に傷は付かないことを伝える。
- 工事ではなく作業と伝える。
- ソニーとNTTのグループ会社が作業をすると伝える。
- 大家さんなど第三者の立ち合いも可能と伝える。
- 退去する際に撤去可能であることを伝える。
2階建て以下の場合には工事内容が変わる。
マンションにNURO光を導入する場合、2階建て以下なのか3階建て以上なのかによって回線工事の内容が変わります。
2階建て以下のマンションにはMDFがないことがほとんどなので、電柱から自分の部屋に光ケーブルを直接引き込む必要があります。
この記事では、3階建て以上のマンションでNURO光の工事の許可をもらうポイントをお伝えしていきます。
2階建て以下のマンションの場合にはアパートと同じ工事になるので、こちらの記事を参考にしてください。
NURO光の工事概要を理解しておく。
NURO光の申込から開通までの流れは次の5ステップです。
他の光回線と異なるのは、2回の回線工事が必要なところ。
- 宅内工事:室内に光ケーブルを配線し、ONU(通信端末)を設置する。
- 屋外工事:近くの電柱から光ケーブルを引き込む。
宅内工事とも屋外工事とも、立ち会いが必要です。(家族や友人でもOK)
申し込みから開通まではだいたい1~2ヶ月かかります。
NURO光の工事内容のイメージは下図のとおりです。
ポイントは、3階建て以上のマンションでMDFがあれば、基本的に建物に傷は付かないということです。
大家さんは建物に傷が付かないか(建物の価値が下がらないか)をとても気にするので、この点を大家さんに伝えれば許可をもらえることがほとんどです。
宅内工事と屋外工事に分けて、工事の概要をお伝えします。
「宅内工事」は光ケーブルを自分の部屋に引き込む。
NURO光の1回目の工事は「宅内工事」で、以下の4つの作業を行います。
【1回目の回線工事(宅内工事)】
- MDFから光ケーブルを通線する。
- 棟内の配管を利用して部屋まで光ケーブルを引き込む。
- 光コンセントを取り付ける。
- 光コードを配線し、ONUを設置する。
NURO光はフレッツ光などの他の光回線とは異なる独自回線を自分の部屋に引き込みます。
「①MDFから光ケーブルを通線する。」と「②棟内の配管を利用して部屋まで光ケーブルを引き込む。」はマンションの共用部での工事です。
「③光コンセントを取り付ける。」では部屋にNURO光の端末につなげるためのコンセントを設置します。
基本的に、今あるコンセントにNURO光の光コンセントを追加するので、建物に傷は付きません。
「屋外工事」は光ケーブルの引き留めがポイント。
NURO光の2回目の工事は「屋外工事」で、以下の5つの作業を行います。
【2回目の回線工事(屋外工事)】
- 電柱から光ケーブルを引き込む。
- 引き留め金具を利用し、光ケーブルを固定する。
- 引き込み口まで光ケーブルを配線する。
- 既設の引き込み口から通線する。
- MDF内にて光ケーブル同士を接続する。
屋外工事に関しては、基本的に建物を傷つけることはありません。
ただし、「②引き留め金具を利用し、光ケーブルを固定する。」という作業の際に、場合によっては外壁にビス留めをする必要があります。
ビス留めが必要な場合とそうでない場合の違いは、「建物にすでに引き留め金具が設置されているかどうか」です。
すでに引き留め金具が設置されている場合はそれを利用するので、新たな引き留め金具を設置するためのビス留めは必要はありません。
一方、引き留め金具が設置されていない場合はビス留めが必要で、建物の外壁に2~4ヶ所行います。
NURO光でなくても、フレッツ光などの光回線がアパートのどこかの部屋で使われている場合には、引き留め金具が設置されているはずですので、あまり心配はいらないと思います。
大家さんにNURO 光の導入許可をもらう5つのコツ
賃貸マンションにNURO光を導入する際に、大家さんが嫌がることは以下の2つです。
【大家さんが心配する2つのこと】
- アパート(建物)に傷が付くこと
- 近隣住民に迷惑がかかる工事がされること
つまり、上記の2点に関してきちんと説明し、大家さんの不安を払拭できれば、工事の許可を得られる可能性はぐっとアップします。
細かい交渉のポイントもありますが、上記2点を押さえておくことが重要です。
そのうえで、次の5点を踏まえて説明すれば工事許可をもらいやすくなるでしょう。
- 建物に傷は付かないことを伝える。
- 工事ではなく作業と伝える。
- ソニーとNTTのグループ会社が作業をすると伝える。
- 大家さんなど第三者の立ち合いも可能と伝える。
- 退去する際に撤去可能であることを伝える。
では、一つずつお伝えしていきます。
①建物に傷は付かないことを伝える。
3階建て以上のマンションであればMDFがあるので、基本的に建物に傷は付かないです。
大家さんに「建物に傷は付きません。」と伝えましょう。
大家さんは建物に傷が付かないか(建物の価値が下がらないか)をとても気にするので、この点を大家さんに伝えれば許可をもらえることがほとんどです。
②工事ではなく作業と伝える。
大家さんには、「NURO光の工事の許可をください。」ではなく、「インターネット回線を部屋に引き込むための作業をしてもよろしいですか?」と聞きましょう。
「工事」と聞くと、壁に穴を開けたり、建物の大がかりな改造をしたりするという印象を与えてしまう恐れがあるからです。
とにかく、大家さんには大掛かりな工事をするわけではないという点を理解してもらうことが大事です。
ちなみに、作業時間は30分~1時間程度なので、その点も一緒に伝えると安心してもらえるでしょう。
また、工事の際は騒音の心配もありませんので、そちらも合わせて伝えるようにしてください。
③ソニーとNTTのグループ会社が作業をすると伝える。
1回目の工事(宅内工事)はSo-net、2回目の工事(屋外工事)はNTTから委託された作業員が担当します。
ここは、大企業の名前を借りましょう。
(So-netはソニーグループの会社です。)
ソニーもNTTもネームバリューは大きいので、「ソニーとNTTのグループ会社が作業をします。」と伝えるだけで安心してもらえます。
④大家さんなど第三者の立ち会いも可能と伝える。
NURO 光の開通作業には、大家さんの立ち会いも可能です。
工事は2回に分けて行われますが、どちらの工事にも大家さんが立ち会えます。
大家さんが立ち会うことについて、NURO光側に事前報告の必要はありません。
工事の日時を大家さんに伝え、大家さんに作業時に立ち会いが可能であることを伝えましょう。
「立ち会ってもOK」と言われるだけで安心する大家さんも多いです。
⑤退去する際に撤去可能であることを伝える。
大家さんに対して、「自分の退去時にNURO光の設備を撤去できる」ということを伝えることも大切です。
撤去の際、NURO 光の工事業者にお願いすれば壁についてしまった傷の補正を行ってもらえるため、部屋を入居前の状態に戻すことができます。
この点も、大家さんの安心感アップにとって大きなポイントです。
退去する際にNURO光の設備を撤去する際には、撤去費用がかかる場合があります。
NURO 光の撤去工事は、希望者のみに行っている有償サービスで、料金は10,000円(税抜)です。
まとめ
賃貸マンションでNURO光を導入するために大家さんの許可をもらうには、NURO光の工事の概要を理解したうえで、以下のポイントを押さえて大家さんに説明することが重要です。
- 建物に傷は付かないことを伝える。
- 工事ではなく作業と伝える。
- ソニーとNTTのグループ会社が作業をすると伝える。
- 大家さんなど第三者の立ち合いも可能と伝える。
- 退去する際に撤去可能であることを伝える。
大家さんが気にするのは、「建物に傷が付かないか」と「近隣住民に迷惑がかからないか」です。
その心配がないことを伝えれば、工事の許可をもらいやすくなります。
後々のトラブルにスムーズにNURO 光の導入を進めていくためにも、大家さんに「わかりやすい形」で伝えるようにしましょう。