「マンションに住んでいてスマホはソフトバンクなんですけど、家のネット回線はNURO光とソフトバンク光のどちらが良いですか?」
という質問を問い合わせ欄からいただきました。
ソフトバンク光とNURO光の両方の使用経験がある私としては、こんな感じで選びます。
- マンションが光配線方式ならソフトバンク光。
→最大1Gbps、かつ、月額4,200円とコスパがいい。 - マンションがVDSL方式ならNURO光。回線速度が速い。
→ソフトバンク光なら最大100Mbspしか出ないが、NURO光なら最大2Gbps。ただ、月額4,743円とちょっと高い。
NURO光もソフトバンクのスマホとのセット割引が適用できるので、その点で差はありません。
回線速度と月額料金で選びましょう!
マンション設備によって結論が変わる。
マンション住まいでスマホがソフトバンクの場合、家のネット回線はソフトバンク光かNURO光のどちらかを選ぶべきなのは間違いありません。
ソフトバンク光とNURO光あればセット割引のおうち割が適用されてトータルの通信費が安くなるからです。
「月額料金を取るならソフトバンク光、回線速度を取るならNURO光。」というシンプルな判断もありです。
ただ、私はもう少し深堀りして、「マンションが光配線方式か、VDSL方式か。」を判断軸にするとよいと思います。
光配線方式とVDSL方式の違い
マンションの光回線の設備には、光配線方式とVDSL方式の2つがあります。
- 光配線方式 → 各部屋まで1本の光ケーブルがつながれている。
- VDSL方式 → マンションの共用部分までは光ケーブルだが、そこから各部屋までは電話回線(メタルケーブル)でつながれている。
光配線方式とVDSL方式では回線速度がまったく違います。
光配線方式は最大1Gbps、VDSL方式だと100Mbpsです。
その差は100倍。
数字ではよく分からないかもしれませんが、光配線方式であれば動画サービスやオンラインゲームも余裕ですが、VDSL方式だとかなり厳しい、と考えてください。
自分のマンションが光配線方式かVDSL方式か確かめる方法
自分のマンションが光配線方式かどうかの確認方法は、部屋に光コンセントがあるかどうか見分けられます。
上記の写真のように、「光」の文字があるのが光コンセントです。
この光コンセントがあれば、光ケーブルが部屋まで届いている光配線方式です。
光コンセントがなければ、電話線でインターネットにつなぐVDSL方式になります。
光配線方式は設置するのにコストがかかるので、多くのマンションやアパートではVDSL方式が採用されています。
光配線方式ならソフトバンク光がおすすめ。
住んでいるマンションが光配線方式なのであれば、NURO光を選ぶメリットはそこまでないかなと思います。
ソフトバンク光の方がコスパがいい。
光配線方式のマンションであれば、ソフトバンク光で十分に速い速度が出る可能性が高いです。
それでいて、月額料金はソフトバンク光の方が安いです。
- NURO光 4,743円
- ソフトバンク光 3,800円+おうち割光セット500円=4,300円
※おうち割を適用させるために500円のオプションが必要。
さらに、ソフトバンク光であればソフトバンクのスマホとのセット割が適用できます。
スマホの月額料金が1,000円割引になります。
毎月の固定費が安くなる効果は馬鹿にできません。
光配線方式だとNURO光とそこまで変わらない。
ソフトバンク光は最大1Gbps、NURO光は最大2Gbpsと理論速度は2倍の差がありますが、光配線方式なら、実際の速度はそこまで変わらない可能性が高いです。
世界最速インターネットというキャッチコピーで利用者が増えているNURO光ですが、最大2Gbpsの速度が出るのはONUというホームゲートウェイ端末までです。
ホームゲートウェイから先のパソコン・スマホの端末ではどんなに速度が出ても、ソフトバンク光と同じ1Gbps。
特に、パソコンやスマホは無線LAN(Wi-Fi)でインターネットに接続することが多くなっているので、NURO光の最大2Gbpsを発揮するシーンが少ないかなと思います。
ソフトバンク光はNTTのフレッツ光と同じ光ケーブルを使っている光コラボレーションと呼ばれる光回線です。
ソフトバンク光は決して遅くはないですし、マンションタイプで月額3,800円とNURO光よりも1,000円くらい安いです。
VDSL方式ならNURO光がおすすめ。
VDSL方式のマンションであれば、次の2つの理由からソフトバンク光よりもNURO光の方がおすすめです。
- VDSL方式のマンションでも2Gbpsの回線速度が出る。
- おうち割を適用できる。
VDSL方式でも下り最大2Gbpsの回線速度が出る。
VDSL方式のマンションは、共用部分までは光ケーブルが通っていますが、共用部分から各部屋までは電話線(メタルケーブル)になっています。
そのため、ソフトバンク光だと最大100Mbpsしか出ません。
実際には共用部分の光ケーブルを他の住民と共有するので、実測ではもっと遅くなることの方が多いです。
しかし、NURO光ならVDSL方式のマンションでも「独自の光ケーブルを自分の部屋まで引き込む」ので高速回線を使うことができるようになります。
下図はNURO光の回線工事の概要図です。
「②棟内の配管を利用し、各戸まで光ケーブルを引き込む」という工程で光ケーブルを自分の部屋まで敷設します。
VDSL方式のマンションなのに実質的には自分だけ光配線方式になるみたいなもんです。
月額料金は4,743円とソフトバンク光より450円くらい高いですし、スマホのセット割もありませんが、それ以上に回線速度のメリットが大きいです。
なにせ、ソフトバンク光でVDSL方式だと100Mbpsというのは、動画閲覧やオンラインゲームはほぼできませんから。
月額料金はソフトバンク光よりも450円くらい高くなりますが、それだけの価値はあります。
NURO光でもおうち割が適用できる。
ソフトバンクのスマホとのセット割引「おうち割」がNURO光でも適用できます。
NURO光のIP電話サービスであるNURO光でんわはソフトバンク回線により提供されているので、おうち割が適用されます。
おうち割を適用するにはNURO光でんわに加入する必要があり、北海道・関東は月額500円、東海・関西・九州は月額300円かかりますが、スマホの割引によりトータルの月額料金は安くなります。
VDSL方式のマンションでNURO光に申し込む手順はこちらの記事に書いてありますので、参考にしてください。
まとめ:マンションのネット回線方式で決める。
マンション住まいでスマホがソフトバンクなら、次の判断軸でNURO光にするかソフトバンク光にするかを決めるのがおすすめです。
- マンションが光配線方式ならソフトバンク光。
→最大1Gbps、かつ、月額4,200円とコスパがいい。 - マンションがVDSL方式ならNURO光。回線速度が速い。
→ソフトバンク光なら最大100Mbspしか出ないが、NURO光なら最大2Gbps。ただ、月額4,743円とちょっと高い。
ソフトバンク光であれば、こちらの申し込み窓口からだと35,000円のキャッシュバックがもらえていちばんおトクに申し込めます。
NURO光であればこちらの公式特設サイトが、4万円の回線工事費が無料になるうえに、45,000円のキャッシュバックがもらえていちばんおトクです。