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VDSL方式のマンションを光配線方式に変更できるか?工事費はいくらかかる?

「マンションの光回線設備がVDSL方式で遅いです。光配線方式に変える方法はありませんか?」という質問を問い合わせ窓口からいただきました。

正直、大家さんでもない限り、マンション全体の光回線設備を変更することは難しいです。

ただ、独自回線を自分の部屋に引き込むNURO光(ニューロ光)であれば、最大2Gbpsの爆速回線を使えるようになります。

この記事のポイント
  • 独自回線を部屋に引き込むNURO光なら「自分の部屋だけ光配線方式」にできる。
  • NURO光は月額4,743円で、下り最大速度2Gbps
  • 回線工事費が40,000円と高額なのがネックだったが、公式特設ページから申し込めば30ヶ月の継続利用を条件に無料になる。
  • いま使っている光回線からNURO光に乗り換える手順

ドラゴ
ドラゴ
VDSL方式のマンションで1Gbps以上の光回線を使うには、今のところNURO光しか選択肢はありません。

マンション設備をVDSL方式から変更するのは難しい

VDSL方式は「電柱からMDF室までは光ケーブル」、「MDF室から各部屋までは電話回線(メタルケーブル)」でつながっています。

VDSL方式から光配線方式に変えるというのは、メタルケーブルの部分を光ケーブルに変更することを意味します。

マンション全体の設備を変更することとなるため大家さんや管理会社に交渉することになりますが、普通は難しいです。

費用もかかるので、嫌がるオーナーが多いです。

自分の部屋だけ光配線方式に変更することはできない。

大家さんなり管理会社がマンション全体の設備を変更する必要があるが、ハードルが高い。

NURO光なら実質的に「自分の部屋だけ光配線方式」にできる

繰り返しになりますが、VDSL方式から光配線方式に変更するのは、マンション全体の設備を変えることになるため難しいです。

しかし、NURO光(ニューロ光)を導入することで”実質的に”自分の部屋だけ光配線方式にすることができます。

NURO光の概要

NURO光(ニューロ光)はソニーグループであるSo-netが提供する光回線サービスです。

「世界最速インターネット」というキャッチコピーで利用者が増加中です。

フレッツ光やソフトバンク光などの光回線よりも理論速度が速く、アクション性の高いオンラインゲーム大容量データ(動画など)を頻繁にダウンロードする人がメインターゲットの光回線です。

ただ、独自回線を自宅に引き込むという仕組み上、VDSL方式のマンションに住んでいて回線速度にストレスがある人にピッタリの光回線です。

月額料金

NURO光の月額料金は4,743円(税抜)です。

一般的な光回線のマンションタイプは3,800円~4,000円くらいですから、それよりも1,000円弱高いです。

回線速度

NURO光は下り最大2Gbps

VDSL方式の光回線はどのプロバイダでも最大100Mbspなので、理論速度で約20倍です。

もちろん自宅の環境によって速度は違いますが、VDSL方式と比べたら別世界になる可能性が高いです。

NURO光は自分の部屋まで光ケーブルを引き込む

VDSL方式のマンションでもNURO光なら高速回線が利用できるのは、「独自の光ケーブルを自分の部屋まで引き込む」からです。

下図はNURO光の回線工事の概要図です。

「②棟内の配管を利用し、各戸まで光ケーブルを引き込む」という工程で光ケーブルを自分の部屋まで敷設します。

他の光回線と違い、NURO光は開通までに2回の回線工事を行います。

  1. 宅内工事:室内に光ケーブルを配線し、ONU(通信端末)を設置する。
  2. 屋外工事:近くの電柱から光ケーブルを引き込む。

最初に手間はかかりますが、2回の工事さえ終わらせてしまえば、VDSL方式のマンションでも実質的に自分の部屋だけ光配線方式にできるということです。

NURO光のメリットとデメリット

VDSL方式のマンションに住んでいる人がNURO光を利用するメリットとデメリットをまとめました。

メリット

メリットは回線速度がとにかく速いこと。

下り最大2Gbpsというのは、一般的な家庭用の光回線としては最速レベルです。

元々、アクション性の高いオンラインゲームや大容量データのアップロードをする人をターゲットにしているサービスなので、速度がウリの光回線です。

デメリット

NURO光のデメリットは提供エリアが狭い月額料金開通までの期間の長さです。

提供エリアが狭い

NURO光は提供エリアが限定されています。

【NURO光提供エリア】※2019年12月時点

  • 北海道
  • 関東(東京、神奈川、埼玉、千葉、群馬、栃木、茨城)
  • 東海(愛知、静岡、岐阜、三重)
  • 関西(大阪、京都、兵庫、滋賀、奈良)
  • 九州(福岡、佐賀)

これ以外のエリアでNURO光は提供されていないので、VDSL方式のマンションに光配線方式と同等の光回線を導入することはあきらめるしかありません。

月額料金が1,000円弱高い

NURO光の月額料金は4,743円(税抜)。

一般的な光回線(マンションタイプ)の月額料金は3,800円くらいなので、NURO光にすると1,000円弱高くなります。

「月額1,000円弱払って、高速回線を使えるようにする。」ことに価値を感じられるかどうかです。

開通まで1~2ヶ月かかる

すでにお伝えしていますが、NURO光は独自回線を自宅に引き込む関係で2回の回線工事が必要です。

そのため、申し込みから開通まで1~2ヶ月かかるのが目安です。

(場合によってはそれ以上かかることもあります。)

回線工事費は無料

以前、NURO光の回線工事費は40,000円と高額だったので気軽に利用できませんでした。

しかし、30ヶ月の継続利用を条件に回線工事費が無料になるキャンペーンが展開されてから

回線工事費が無料になるだけでなく、開通から2か月後に45,000円のキャッシュバックがもらえます。

家電量販店で申し込むと回線工事費が40,000円かかるので、必ずネットから申し込むようにしましょう。

NURO光には複数のキャンペーンがあり「どれがおトクなのか?」が分かりづらいのですが、上記の特設ページから申し込むのがいちばんおトクです。

下記の記事に「NURO光をどこから申し込むとおトクなのか?」という比較をしているので、気になる方はご覧ください。

NURO光はどこで申し込むのがベストか。ネットや家電量販店のキャンペーンを徹底比較。NURO光を申し込むにはどこがいちばんおトクなのか?各種キャンペーンのキャッシュバックやその他の条件を比較してベストな申込窓口を調べました。...

NURO光への乗り換え手順

いま使っている光回線からNURO光に乗り換えるためにベストな手順は、次の6ステップです。

  • STEP1
    NURO光に申し込む→1回目の回線工事の日程を決める
    いま使っている光回線の解約の前にNURO光に申し込む。
    WEB申込なら、申込手続の中で1回目の回線工事(宅内工事)の日程が調整できる。
  • STEP2
    NURO光の1回目の回線工事(宅内工事)を実施
    NURO光のケーブルを引き込むための室内設備を作る工事。立ち会い要。
  • STEP3
    NURO光の2回目の回線工事(屋外工事)の日程を調整する
    So-net側で2回目の回線工事(屋外工事)の準備ができたら連絡があるので、工事の日程を調整する。
  • STEP4
    NURO光の2回目の回線工事を実施(利用開始)
    NURO光専用の光ケーブルを自宅に引き込む工事。立ち会い要。
    これでNURO光が使えるようになる。
  • STEP5
    いま使っている光回線を解約する
    今使っている光回線のサービスセンターに電話して解約。端末を返却する。
  • STEP6
    NURO光のキャッシュバック申請
    45,000円のキャッシュバックをもらうために手続をする。

ポイントは、STEP1にある通り「いま使っている光回線の解約の前にNURO光に申し込む」ことです。

何らかの事情でNURO光が利用できない場合、自宅からインターネット回線がなくなってしまうからです。

NURO光は独自回線を自宅に引き込むので、いま使っている光回線を使ったまま開通工事を実施することができます。

上記のステップのとおり、NURO光が開通してからいまの光回線を解約しましょう。

他の光回線からNURO光に乗り換えるための手順については、次の記事にまとめています。

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